静岡・福田家
伊豆の文学と自然、そして極上の温泉を求めて——。今回は、日本秘湯を守る会の会員宿であり、『伊豆の踊子』誕生の地として知られる湯ヶ野温泉 「福田家」 をメインに、河津から修善寺へと辿った1泊2日の旅をまとめました。全30回にわたる濃密レポートで、伊…
何回かに渡って書き綴って参りました「日本秘湯を守る会 福田家 宿泊記」。 最後に、静岡県・伊豆湯ヶ野温泉の名宿「福田家」の魅力をぎゅっと凝縮してまとめます。 明治12年創業、川端康成が名作『伊豆の踊子』を執筆したことでも知られるこの宿は、文学の…
16時57分。夕暮れの修善寺温泉をバスで出発し、帰路に就きました。 振り返れば今日は、河津の「福田家」を出発して天城越えをし、浄蓮の滝を眺めてから修善寺観光、最後には温泉まで……。1日でこれほど濃密に遊べるのかと、伊豆の懐の深さに驚かされます。 修…
甘味処で心もお腹も満たされた後は、いよいよ修善寺散策のラスト。温泉街に凛と佇む外湯「筥湯(はこゆ)」へ向かいます。 修善寺を一望する「仰空楼」 筥湯のすぐ脇にそびえるのは、展望楼の「仰空楼(ぎょうくうろう)」。夏目漱石が修善寺に滞在した際、…
足湯でポカポカ温まったら、今度は強烈に「甘いもの」が欲しくなってきました。修善寺の情緒ある街並みを歩いていると、不思議と洋菓子より「和」の気分。さっそく検索して、お目当ての場所へ向かいます。 期待はずれの「定休日」ラッシュ 最初に向かったの…
源頼家の墓や指月殿を巡り、少し背筋が伸びるような歴史の旅を終えた後は、再び温泉街の中心を流れる桂川へと戻ってきました。 川の中に湧き出る、伝説の「独鈷(とっこ)の湯」 橋の上から川を見渡すと、真っ先に目に飛び込んでくるのが「独鈷の湯」です。 …
修禅寺を後にし、温泉街を流れる桂川の橋を渡って対岸へ。 少し坂を上った山裾に、鎌倉幕府二代将軍・源頼家が眠る場所があります。 お墓の隣に、どーんと「おみくじ」? 木々に囲まれた静かな場所に、そのお墓はありました。 父・頼朝の跡を継ぎながらも、…
日枝神社で巨杉の生命力に圧倒された後、いよいよ目的地である「修禅寺」へと向かいました。 修善寺温泉の地名の由来にもなっているこのお寺は、平安時代初期に弘法大師(空海)によって開かれたと伝わる古刹です。 階段を上り、立派な山門をくぐると、温泉…
美味しいお蕎麦でお腹を満たし、心も体もエネルギー満タン! 修善寺温泉に来たからには、やはり「修禅寺」にお参りせねば……と歩き始めたのですが、その道すがら、ふと視界の端に空を覆い尽くすような立派な巨木が入り込んできました。 「えっ、あそこの木、…
浄蓮の滝での弾丸観光を終え、バスを乗り継ぎ旅の最終目的地・修善寺へと向かいます。 浄蓮の滝バス停から修善寺温泉バス停までは約40分。 途中、湯川橋バス停で乗り換えが必要なのですが、ここは乗り場が4箇所もあるので要注意!危うく間違った乗り場で待ち…
道の駅「天城越え」で知的好奇心とお腹を満たした後は、いよいよ伊豆観光のハイライト、「浄蓮の滝」を目指します。 昭和の森会館バス停から「浄蓮の滝」までは、バスに揺られてわずか5分。 あっという間に到着です。 滞在時間は33分!大急ぎの滝めぐり 今回…
「天城わさびの里」だけしかない気分でやってきたこの場所。 実は全体で「道の駅 天城越え」という、想像以上に巨大な施設でした。 敷地内には、昭和の森会館、竹の子かあさんの店、天城わさびの里、レストランやお土産が揃う「緑の森」などが点在しています…
湯ヶ野温泉をあとにし、今日はついに「天城越え」に挑みます! 「天城越え」といえば、昨年末の紅白歌合戦でも石川さゆりさんが圧巻の歌唱を披露されていましたね。あのメロディを口ずさみながら、湯ヶ野バス停から約38分のバス旅が始まります。 車窓からは…
いよいよ、チェックアウトの朝。 荷物をまとめ、忘れ物がないか最後にもう一度お部屋をぐるりと見渡します。そこでお別れに、滞在中ずっと気になっていた「彼」を確認。 最後に目が合った、レトロな「ステップダン」 お部屋の窓際の隅っこに置かれた、避難ロ…
大満足の朝ごはんを終えたあとは、チェックアウトまで館内をじっくり散策することにしました。 ここ福田家さんは、単なる「伊豆の踊子ゆかりの宿」という言葉では片付けられないほど、歴史の断片がギュッと詰まった場所なんです。 圧巻のサインと、六代の「…
福田家さんの朝食は8時から。 5分前に内線で「準備ができました」と呼び出しをいただき、夕食と同じ1階の広い個室「せせらぎ」へと向かいます。 朝の「せせらぎ」は、夜とはまた違った趣。 障子がすべて開け放たれています。窓の外に広がる景色により、夜よ…
おはようございます! 昨夜はたっぷりと名湯に浸かったおかげか、今朝は驚くほど目覚めが爽やか。温泉の力って、やっぱりすごいですね。 まずは目覚めの朝風呂へ。 体を芯から温めてスイッチを入れたら、軽く外へお散歩に出発です。 再訪、共同浴場。明るい…
部屋のコタツで、発表100周年を迎えたばかりの「伊豆の踊子」を読み終えた私。物語の余韻が冷めないうちに、どうしても確かめたい場所がありました。 それは、踊り子が全裸で手を振っていたという、対岸の「共同浴場」です。 「よし、実際に見に行ってみよう…
100年前の1926年1月、川端康成がこの宿で生み出した不朽の名作。その舞台そのものであるこの宿で、コタツに入りながら『伊豆の踊子』をポチる……。そんな、時を超えた贅沢すぎる夜の記録です。 お腹も心もパンパンに満たされ、幸せな気分で部屋に戻ると、…
お風呂をダッシュで切り上げ、夕食に間に合うよう部屋へ戻ると、すぐに内線電話が鳴りました。置かれているのは、iPhone……ではなく「アイホン」。このレトロで可愛い名前の内線電話から、「夕食のご用意ができました」と17:55にお知らせが入りました。 福田…
踊り子風呂(榧風呂)のレトロな可愛さに浸った後は、もう一つのお楽しみ、「岩風呂」と「露天風呂」へ向かいます。 ここでサンダルに履き替え、一旦外へ出ます。 屋根付きの通路を通って向かう「離れ」のような造り。少し冷たい外気に触れながらお風呂へ向か…
お部屋探検を終え、夕食前にまず向かったのは、この宿の象徴ともいえる「踊り子風呂(榧風呂)」。川端康成の『伊豆の踊子』のなかで、踊子が裸で手を振る有名なシーンの舞台となった、歴史あるお風呂です。 時間帯によって変わる、贅沢な湯浴み 福田家のお…
こたつで一息ついたところで、さっそく部屋の中を探検してみることに。今夜のお部屋「踊り子 七」は、とてもワクワクする空間でした。 こたつのあるお部屋の隣には、もう一つ6畳の和室があります。 6畳+6畳、さらにその周りをぐるりと囲む広縁(通路)…一人…
趣のある玄関をくぐると、すぐに宿の方が出てきて温かく迎えてくださいました。靴を預け、スリッパに履き替えて館内へ。途中、お風呂の場所などを丁寧に案内していただきながら、今夜のお部屋へと向かいます。 案内されたのは、玄関横にある歴史を感じる急な…
大滝入口バス停から、今夜の宿の最寄り「湯ヶ野」バス停までは約10分。車窓を流れる景色を眺めているうちに、あっという間に到着です。 今日一日を振り返ってみると、河津の街はまさに「伊豆の踊子」一色でした。河津駅前には踊子の像があり、初景滝の傍らに…
大滝の圧倒的なパワーを浴び、スタンプラリーも完走。あとはバスに乗って、今夜の宿「福田家」へ向かうだけ……。のはずでした。 実は私、「宿を最大限に楽しむために、チェックイン開始時間に一番乗りしたい」タイプ。歴史ある老舗旅館ならなおさら、一刻も早…
「レストラン ひぐらし」で最高の豚焼肉膳と竹林の癒やしを堪能し、心もお腹もすべて満たされた――はずでした。 しかし、ふと我に返って時計を見ると、ある事実に気づきます。「時間が……全然足りない!」 河津七滝は、「1時間もあれば回れる」なんて情報も見…
竹林に佇む隠れ家。河津七滝で見つけたレストラン「ひぐらし」 河津七滝のマイナスイオンをたっぷり浴びて、心地よい疲れを感じ始めた頃。カニ滝へ向かう階段の入口の目の前で、運命的な一軒のレストランに出会いました。 その名も、「レストラン ひぐらし」…
河津駅で発車20秒前に滑り込みゲットした「七福神スタンプラリー」の台紙を手に、いよいよ滝巡りスタートです。案内所のおばちゃんの教え通り、バスを「河津七滝遊歩道上入口」で降り、まずは一番上流にある「釜滝(かまだる)」を目指しました。 【旅のミニ知…
「峰温泉大噴湯」で世界一のパワーを浴び、ポカポカのベンチと温泉たまごで心満たされた私。峰温泉バス停から再びバスに乗り込み、さらに山の上へと向かいました。目指すは伊豆屈指の名勝、河津七滝(かわづななだる)です。 ここは約1.5kmの間に7つの個性豊…