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【奈良田温泉 白根館まとめ】異次元のとろんとろん湯!素泊まりで復活した秘境の名宿おこもりソロ旅ガイド

奈良田温泉 白根館「いや嘘でしょ!? どの温泉よりも、圧倒的にここが一番とろんとろんだよ!!」

あまりのローションのようなヌルヌルっぷりに、湯船の1歩目で盛大につるりとコケた(笑)、そんな衝撃的な温泉が山梨県の最深部にあります。
それが、今回ご紹介する南アルプスの麓の聖地、「奈良田温泉 白根館(しらねかん)」さんです。

白根館

一時期は日帰り入浴のみの営業となっていましたが、現在はファン待望の「宿泊営業」を再開されています!

日本一人口の少ない町・早川町のさらに奥に佇むこの名宿は、現在は「素泊まり専用」という新たなスタイル。かつて秘湯を守る会だった風格と、スペックの数値を完全に無視してくる“異次元の極上湯”は今も完全健在です!

さらに嬉しいことに、なんと「12時チェックイン」が可能!一般的な宿より圧倒的に早くお部屋に入れるため、贅沢な「おこもり時間」を最大限に楽しめます。

白根館

今回は、実際にひとりで泊まってきたからこそ見えた、宿のリアルな魅力と「おこもりソロ旅を快適に過ごすコツ」をギュッとまとめてお届けします。

……が、お風呂の話の前に!

この宿を攻略する上で避けては通れない「ある過酷な最大ミッション」からお話しさせてください。


① 周辺に買い出しスポットは皆無!食糧は「チェックイン前」の確保が絶対命題です

白根館に泊まる上で、まず絶対に頭に叩き込んでおかなければならないのが、現在は「完全な素泊まり宿」という点。
最寄り駅である下部温泉駅からローカルバスに揺られること約70分。

奈良田温泉バス停

日本一人口の少ない町・早川町の最深部という、この凄まじい秘境っぷりを舐めてはいけません(笑)。宿の周辺には夜に食べに行けるお店や商店は一切なく、最も近いコンビニすら20km近く離れています。

つまり、チェックイン前に自力で食糧を調達しておかないと、秘境の夜に完全なる食いっぱぐれを起こして大パニックになります(大真面目)。

私は今回、道中の新富士駅で、富士名物の竹かご駅弁「竹取物語」を買って持ち込みました。

駅弁 竹取物語

お部屋にはしっかり冷える空の冷蔵庫と電気ケトルが完備されているので、お気に入りの食糧さえ持ち込めば、誰にも邪魔されない最高の「大人のわがままディナー」が完成します。共用の電子レンジもありますよ。

自販機はないですが、ビールやお水の販売もありました。


② 温泉オタク&ひとり旅のツボを完璧に心得た、快適すぎる客室

白根館

館内はハンターの宿らしく鹿や小熊の剥製が飾られていてワイルドな趣ですが、客室フロアは吹き抜けから光が差し込むモダンで洗練された空間です。

白根館 部屋

今回滞在したのは、本館2階の和室「二十番」。

白根館 部屋

6畳の和室ながら、窓からはエメラルドグリーンの奈良田湖と雄大な山々が一望でき、数字以上の開放感があります。

白根館

「あ、この宿のご主人、ガチの旅人の心がわかってるな……!」と部屋に入った瞬間にガッツポーズしたのが、以下の引きこもり設備です。

  • 多口の延長コード: スマホ、カメラのバッテリー……と、充電するものが多い現代の旅人に必須の神アイテム。

  • ワイドサイズのタオル掛け: 踏み込みにあるこの幅広のタオル掛けなら、大判のバスタオルを広げて干せてすぐ乾く。「滞在中、何度も湯を往復する」温泉ガチ勢にとって、この気配りはたまりません。

共用の洗面所やウォシュレット付きトイレもピカピカに掃除されており、滞在中は他のお客さんと不思議なほど顔を合わせることもなく、終始プライベート感たっぷりに心地よく過ごせました。


③ スペックの数値を完全に無視してくる、奇跡の「七不思議の湯」

白根館 温泉

白根館の真骨頂といえば、やはり温泉。

総檜の内湯と、新緑の山々を望む露天風呂が2つあり、男女日替わりで楽しめます。

この日の女湯の露天風呂は、石造りの露天風呂でした。

白根館 石造り露天風呂

脱衣所には「加水・加温・循環・塩素なし」の源泉100%掛け流しの証明が堂々と掲げられていて、入る前からボルテージは最高潮に。

白根館 温泉

泉質は「含硫黄-ナトリウム-塩化物温泉」、pHは9.1。
数値上は「強アルカリの一歩手前」なのですが、実際に内湯の湯船に浸かると、脳内がパニックを起こします。

白根館 温泉
「いや嘘でしょ!? pH11の温泉よりも、圧倒的にこっちの方がとろんとろんだよ!!」

白根館 温泉

あまりのヌルヌル・トロトロっぷりに気を取られ、私は待ち焦がれた湯船の記念すべき1歩目で、見事につるりと盛大にコケました(笑)。幸いお湯の中だったので無傷でしたが、みなさんも白根館での「初めの一歩」は本当にお気をつけください……!

これほど強烈にヌルヌルに感じる秘密は、古い角質を優しくクレンジングしてくれる「炭酸イオン」が124.4mg/kgという桁違いの数値で含まれているから。硫黄臭も心地よく、湯口のお湯を少し口に含むと、ほんのりたまごスープを思わせる、上質な「お出汁」の味がして美味しいです(笑)。

浴後は成分をシャワーで洗い流さず、そのままタオルで優しく拭き上げるのが鉄則。肌の上に最高級の「天然の美肌コーティング」が完成し、翌日までつるつるすべすべ感が持続します。

白根館 岩清水

ちなみに脱衣所を出たところにある湧き水「奈良田の岩清水」がめちゃくちゃ甘くて最高なのですが、お水が美味しすぎて夢中でゴクゴク飲んでいると、湯上がりの脱力状態のせいか、高確率で浴衣の裾がびちょびちょになるので、こちらも要注意です(笑)。


④ チェックアウト前には売店へ!「秘境の幻お土産」ハント

白根館の魅力はお湯やお部屋だけではありません。朝風呂に入り、畳の上で最高の二度寝をキメたあと、チェックアウト前にぜひ覗いてほしいのが帳場のすぐ隣にある売店コーナー。

早川町ならではのディープなお宝がズラリと並んでいます。

私が現地で目を留め、自宅に連れ帰って大正解だった「山の恵み」がこちらの2つです。

  • 伝統の万能スキンケア「熊の油」: 伝説のハンター(猟師)としても有名な宿主さんの土地ならではの、成分「熊の脂肪100%」オイル。融点が驚くほど低く、体温でジュワッと溶けてサラサラに肌に吸い込まれて、お肌しっとり。

    熊油

  • 現地でしか出会えない幻の「胡桃の木シロップ」: 厳冬期のわずか数週間しか採れない樹液を55倍に煮詰めたという、気が遠くなるほどの手間がかかった超貴重なシロップ。メープルシロップのような奥深いコクの中に、爽やかな「酸味」とナッツの香ばしさがあり、永遠に舐めていたくなる魔性の美味しさです。

    胡桃の木のシロップ

どちらもこの土地の野生の知恵やロマンが詰まった、他では手に入らない最高のお土産。滞在の思い出を自宅でも二度楽しめる、極上の隠れたおすすめポイントです。


⑤ 【素泊まりの強い味方】チェックアウト後は、歩いてすぐの古民家カフェ「鍵屋」で絶品朝食!

チェックアウトは10時。白根館は素泊まりなので、もちろん朝食もついていません。チェックアウトしてから、近くのカフェまで歩いて食べに行くのもおすすめです!

バス停横の「ちかみち」と書かれた遊歩道を、眩しい新緑の中ずんずんと登っていくと、一段ずつ現れる風情ある階段の先に、なんとも素晴らしい古民家が姿を現します。

古民家カフェ鍵屋

それが、古民家カフェ「鍵屋」さんです。

古民家カフェ鍵屋

築200年以上の豪農の古民家を移築・リノベーションしたという店内は、黒光りする太い梁や柱がどっしりと構え、なんともノスタルジック。

窓から雄大な山並みを遮るものなく眺められる「広縁の席」は、都会の喧騒を完全に忘れさせてくれる完全なる特等席!

古民家カフェ鍵屋

「地元の食材使ってます」と誇らしげに書かれたメニューから、私が感動した極上のごちそうがこちらです。

◆ 海じゃなくて山の「えびジュース」(山葡萄ジュース)

山葡萄ジュース

奈良田の方言で「えび」とは「山葡萄」のこと(笑)。地元のヤマ・ソービニヨンを100%使用したこのジュース、もの凄く濃厚なのに後味は驚くほどスッキリとした上品な甘みと深みのある酸味!ジュースというより、小さなワイングラスで味わう高級な果実酒のような濃密さで、これまでに人生で飲んできた葡萄ジュースの中で間違いなくトップを争う衝撃的な美味しさです。

◆ 早川大豆の鍵屋自家製味噌仕立ての生パスタ

古民家カフェ鍵屋

フォークで巻き上げると、麺がとにかくモチモチ!和風のガツンとした味噌味を想像していましたが、良い意味で味噌が主張しすぎず、ホワイトソースと完璧に調和して濃厚な和風カルボナーラのような贅沢な味わい。旨味たっぷりの鶏肉やキノコ、そして地元早川町産の生きくらげのコリコリとした食感が最高のアクセントになっています。

味変のためにテーブルに置かれたオリジナル辛味ソース「カラ酢っ子」が、このパスタの美味しさをさらに3倍にブーストしてくれます。

カラ酢っ子

唐辛子とお酢と塩を1年かけて熟成させた和風タバスコのような調味料で、まろやかな酸味のあとにピリッとくる辛味が完全に癖になります!(美味しすぎてレジ横で即購入、我が家の食卓でも大活躍しています笑)。

◆ 幻の果物「ポポアイス」

ポポアイス

デザートには、市場にほとんど出回らないことから“幻の果物”と称される「森のカスタード」こと、ポポのアイスを。運ばれてきたアイスは、新幹線の車内販売並みにカチコチ(笑)。スプーンで表面をガリガリと削りながら口へ運ぶと、マンゴーとバナナを足して割ったようなトロピカルで濃厚な味わいが広がり、格別の美味しさでした!


⑥ 12時イン?それともランチ経由?旅人目線のリアルなアクセス攻略メモ

白根館への公共交通機関でのアクセスは、JR身延線「下部温泉駅」から早川町乗合バス(奈良田温泉行)を利用します。秘境ゆえに本数が非常に限られているため、綿密な計画が必須です!

【パターンA:最速!12時チェックインに一番乗りルート】
とにかく早くお宿に引きこもりたい温泉ガチ勢は、このバス一択。
・下部温泉駅前 11:46発 ➔ 奈良田温泉バス停 12:55着(13:00前にはお部屋へ!)

【パターンB:下部温泉ランチ堪能のんびりルート(今回の私のルート)】
「せっかくなら下部温泉駅周辺で美味しいお昼ご飯も食べたい!」という欲張りさんは、1本遅らせるのが大正解。お腹を満たしてから秘境へ向かえます。
・下部温泉駅前 14:06発 ➔ 奈良田温泉バス停 15:15着

【帰りのバス選択肢】
チェックアウト(10:00)後、古民家カフェ「鍵屋」さんで最高の朝食を食べて、周辺観光も楽しむなら、午後の便がゆったりできておすすめです。
・周辺観光・カフェ満喫便:奈良田温泉 13:50発
・そのまま直帰便:奈良田温泉 9:50発(※これだと鍵屋さんのオープン前に出発になるので注意!)


お湯と自由を愛する人のための「新・おこもり聖地」

「素泊まり専用」という新たなスタイルで奇跡の復活を遂げた白根館。

好きなご飯やお酒、おやつをカバンいっぱいに詰め込んで、「今日は温泉に引きこもるぞ!」と宿へ向かう時間から、もうワクワクが止まりません(笑)。宿に着けば【12時チェックイン】という最強の特権もあり、早くから時間を気にすることなく、とろんとろんのお湯と静かな時間にどっぷり浸かれます。

……と、大満足のおこもり旅ではあったのですが!

本音を言えば、宿主さんが現役の猟師さんで「昔は美味しいジビエ料理(猟師料理)が出ることでも有名だった」と聞いていたので、「私も食べてみたかったなぁ……!」という気持ちも、やっぱり少しだけ残りました(笑)。

でも、その代わりに宿では心ゆくまで温泉を満喫して、チェックアウト後は歩いてすぐの「鍵屋」さんで早川町ならではの朝食を楽しむ――。

そんな過ごし方も、今の白根館らしい楽しみ方なんだなぁと感じました。

何より忘れられないのが、あの異次元のとろんとろん湯

スペックの数字だけではまったく伝わらない、ローションのような驚きの肌触り。一度入ってしまったら、「またあのお湯に入りたい」と思わずにはいられません。

帰る頃には、もう「次はいつ来ようかな」と考えてしまうほどでした(笑)。

源泉100%かけ流しの異次元のとろんとろん湯と、誰にも邪魔されない自由な時間。

ぜひお気に入りのご飯をたっぷり持って、「湯船の一歩目でコケない心構え」と「湯上がりの浴衣を濡らさない警戒心」の"奈良田2大トラップ"を胸に(笑)、南アルプスの最深部へ、自分だけのご褒美おこもり旅に出かけてみてくださいね。