
ダムカード、無事ゲット!……ですが、のんびりしている暇はありません。
美しい西山ダムを眺めたところで、帰りのバスが出るまで残りちょうど1時間。
ここからはのんびり一人旅モードを完全封印。奈良田で残された「ランチ」と「温泉」という2大ミッションをクリアすべく、大急ぎで移動を開始します!
目指すは、お食事処と日帰り温泉がひとつになった「女帝の湯」です。ダムから競歩並みの早歩きで出発!……したものの、すぐに息が切れて普通の徒歩に(笑)。バス停の横にある近道をダッシュで通り抜け、徒歩10分ほどでなんとか辿り着きました。

「女帝の湯」と書かれたのぼりが見えました! さっそく目の前の階段を上っていきます。
階段を上りきると、これがまた息を呑むほどの素晴らしい絶景!

さっきまでいた奈良田湖が一望できます。

そんな見晴らしのいい高台に、どこかホッとする佇まいの雰囲気のいい建物が待っていました。
名前に冠された「女帝」とは、奈良時代の女性天皇である孝謙天皇のこと。

天皇が病気療養(湯治)のためにこの山深い奈良田を訪れ、見事に病を癒やし、この地を大変気に入って8年間も滞在したという伝説が残されていることから、その名がついたのだそう。

入り口には「つるつる美人になる湯」との心躍る看板も。これは温泉への期待が大いに膨らみますね!
「夏に熱々のほうとう、食べたくないですよね?」の誘惑
中に入ると、まずは券売機がお出迎え。

入浴券も、お食事処の食券もここで一緒に購入するシステムです。

温泉の前に、まずはたくさん歩いてペコペコになったお腹を満たすため、ランチから攻めることにします。
実は外の看板を見た瞬間から、気になって仕方がなかったメニューがありました。

そこにはデカデカと、
「夏に熱々のほうとう、食べたくないですよね?」
の文字。……まさにそれ(笑)! 湖畔を歩き、ダッシュで坂を上ってきた今の私は汗だくです。冷たいものが恋しくて仕方がありません。
この「冷やしほうとう」は山梨県では「おざら」と呼ばれている郷土料理で、ほうとうの平打ち麺を冷やし、醤油ベースのつゆでさっぱりいただく夏にぴったりのメニューなのだとか。のど越しも良さそうでめちゃくちゃ魅力的……!
ですが、悩み抜いた末に私が選んだのはこちら。
「ここでしか食べられない、奈良田ならではの味に出会いたい!」ということで、「ワラビそば」をチョイスしました。

なんでも、スタッフさんが地元の山や里で自ら収穫し、大切に保存食にした貴重な地物のワラビを使っているのだそうです。これぞ秘境のグルメ、頼まないわけにはいきません。
特等席で味わう、山の恵みたっぷりの一杯
こちらの食券は、購入した時点で自動的に厨房へ注文が通るハイテク仕様。窓口に食券を出しに行く必要すらありません。時間のない身としては、1秒でも節約できてありがたすぎます。

水、座椅子や座布団のセットをセルフで済ませ、好きな席で静かに待ちます。

平日の13時過ぎということもあり、畳敷きの広いお座敷空間はとても空いていて居心地抜群。

どの席からも景色が良いのですが、やっぱり窓際の「奈良田湖が見える特等席」を陣取りました。

席について5分もしないうちに、私の番号がコールされました。早い!時間がない中でこのスピード提供は本当に神対応です。
待ちに待った、ワラビそばがこちら!

蕎麦の上には、ワラビがたっぷり! 奈良田の山の恵みを存分に味わえる、なんとも贅沢なビジュアルです。

さっそく一口いただくと、ワラビ特有のシャキッとした心地よい歯ごたえが、つるりとした蕎麦に心地よいアクセント。お蕎麦の素朴で豊かな香りとの相性も抜群です! お出汁の優しいお味が、歩き疲れた体にじんわりと染み渡っていきます。あっという間にツルリと完食。素晴らしい山の恵み、ご馳走様でした!
さて、お腹も大満足で満たされたところで、時計の針はもう13時25分すぎ。
バスの到着まで残りは約25分。ここからがいよいよ大本命、「つるつる美人になる湯」の温泉へと突撃します!
(つづく)↓