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​【奈良田温泉】エメラルドグリーンの「西山ダム」へ!窓口に着く前からロックオンされて、秒で貰ったダムカード|奈良田温泉ひとり旅㉚

奈良田八幡社公園の散策を終え、逆の方へ少し歩いてみると、さっきよりも奈良田湖をぐっと近くで見られる場所に出ました。

よし、もうちょっと近づいてみようかな……と思った矢先、目の前にこんな看板が。

「この付近は放水路、及び余水路があり、急に放水することがあるので、危険のため関係者以外の立入を禁止する」

ひえっ、急に放水されたらひとたまりもありません。危険を察知して、これ以上進むのは断念!

ということで、ひとまずあのスリル満点の吊り橋(塩見橋)をもう一度渡って戻り、対岸からもっと水量の多いエリア(ダムの本体側)へと進んでみることにします!


「西山ダム」が作り出す、美しいエメラルドグリーンの世界

ところで、さんざん「奈良田湖」と呼んでいますが、ここって要するにダムなんですよね。

そう、山梨県企業局が管理する「西山ダム」によって形成されたダム湖こそが、この奈良田湖なんです。

昭和30年代にこのダムができたことで、かつての古い奈良田集落は湖底へと沈むことになりました。

……ただ、さっき吊り橋から見たとき、あんなに水がなくてカラカラだったのに、古い家並みや集落の跡らしきものは何も見えませんでした。不思議に思って後から調べてみたのですが、そこにはこの地域のダイナミックな自然の理由があったんです。

南アルプスの山々に囲まれたこのエリアは地質が脆く、大雨のたびに上流から凄まじい量の土砂が流れてくるのだそう。そのため、西山ダムは全国でもトップクラスに「砂が溜まりやすいダム」なのだとか。つまり、かつての集落の跡は、何十年もの間に降り積もった分厚い砂や泥の下に、今も優しく包まれて眠っているということになります。なんだかタイムカプセルのようで、壮大なロマンを感じてしまいますね。

そんな歴史に思いを馳せつつ、さらに進むと……

だんだんと水量が増えてきました。

これこれ!このエメラルドグリーンの湖面が見たかったんです! さっきの干上がった砂漠のような底もレアでしたが、やっぱり水が満ちているダム湖の美しさは格別ですね。あの砂の下に眠る歴史の上に、この美しい水が湛えられているのだと思うと、どこか神秘的な気持ちになります。

せっかくここまで来たのですから、この景色を眺めつつ、旅の記念に「ダムカード」も貰いに行っちゃいましょう!

道なりに進むと「西山ダム施設案内図」の大きな看板を発見。どうやら目的地まではもうすぐのようです。

西山ダムのダムカードは、ここからすぐの場所にある「早川水系取水口監視所」で配布されています。

あちこちに「ダムカード」と書かれた案内看板が出ているので、初めてでも迷わずに向かうことができますよ。

吸い込まれそうなくらい綺麗なグリーンに染まるダムを横目に、看板の指示に従って監視所へと歩を進めます。


気配察知が早すぎる!?秒速GETの取水口監視所

見えてきました、こちらが「早川水系取水口監視所」です!

一見、どこから声をかければいいのか迷いそうですが、正面の大きな入り口っぽい方ではなく、手前の窓に「ダムカード受付」と書かれたエリアを発見。

よし、あそこの窓口だな……と、私が受付に一歩一歩近づいていった、その時です。

中の職員さん、ガラス越しに「あ、ダムカード欲しそうな奴が来たな?」といち早くお気づきになられたのでしょう(笑)。

私がまだ窓口に完全に近づくかなり前の段階から、じーーっとこちらの動きを見守ってくださっていて、そちらに足を向けた瞬間に、流れるような早業でガラッと窓を開けて「はい、どうぞ!」とカードを差し出してくださいました。

会話、ほぼゼロ。阿吽の呼吸。素晴らしいスピード対応です(笑)。

ということで、西山ダムのダムカード、無事にGET!!


残り時間60分。山奥の限界ダッシュが今、始まる――!

念願のダムカードを手に入れ、ほくほく顔で何気なくスマホの時計に目をやりました。

【 現在時刻 12:50 】

……え?

私が乗らなければいけない、下山のための帰りのバスの時間は13時50分

やばい、あとちょうど 1時間しかありません……!!!

吊り橋のスリルを楽しみ、七不思議の山を呑気にノープランで彷徨い、ダムの絶景にうっとり見惚れすぎました。完全に時間配分を忘れて楽しんでしまっていました。

これからまだ、奈良田での絶対外せないミッションが残っています。そう、ランチを食べて、さらに大本命の日帰り温泉にもう一箇所入りたい……!!

ここから1時間で、ご飯を食べて温泉に入り、さらにバス停へ向かうなんて、普通に考えても超絶タイト。のんびりお散歩モードを即座に強制終了し、文字通りの時間との戦いへ!

まずはランチと温泉を求めて、「女帝の湯」へ急ぎます!

(つづく)↓

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