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【奈良田温泉】吊り橋の先は七不思議の神域!奈良田八幡社公園と「塩の池」に隠された大鹿村との不思議な縁|奈良田温泉ひとり旅㉙

スリル満点の塩見橋を渡りきった先には、緑豊かな「奈良田八幡社公園」が広がっていました。ここは、すぐ隣にある八幡神社の神聖な境内とも繋がっていて、歴史と伝説がぎゅっと詰まったエリアでした。

公園の入り口に立つと、まず「奈良田八幡社公園」と「奈良田の七不思議」を解説する、大きな案内板が私を迎えてくれました。

案内板によると、この公園は古来より伝わる奈良田七不思議のうち「塩の池」「染の池」の再現、そして「片葉の葦」の保護などを目的として作られたのだそう。

案内板に記された数々の七不思議を、実際に自分の目で探しながら歩くのがこの公園の醍醐味のようです。さっそく、プチ探検へ出かけてみることにします!


不思議その1:植物オンチを阻む「片葉の葦」

まず探してみたのは、「片葉の葦」

伝説によると、奈良王様が都へお帰りになる際、別れを惜しんだ村人たちとともに、川岸に生えていた葦までもが王様を慕い、一斉に北の方角(奈良の都の方向)へ葉を垂れたのだとか。そのため、一方向だけに葉がつく「片葉」になったと伝えられています。

瑞々しい緑の葉が、寄り添うように片側に茂っている様子は実に神秘的……らしいのですが。

そもそも「葦」ってどんな植物でしたっけ!?(笑)

植物に疎すぎて本当にすみません! 広い公園内、正解が分からないものを探すのはなかなかの無理ゲーです。

一応、持っていたお散歩マップの片葉の葦の説明に「当時川岸に生えていた」と書いてあったので川の近くまで来てみましたが、うーん、この目の前の葉っぱもちょっと片葉っぽい……?

いや、全然違う気がします(笑)。

というか、葦以外の周りの植物だって、きっと奈良王様との別れを惜しんだはず!

ということで、葦ではない別の植物たちにも「勝手に無理やり七不思議」を感じつつ、次なるスポットへ向かいます(笑)。


不思議その2:斜めすぎる看板が目印の「染の池」

続いてやってきたのは、「染の池」

こちらは、奈良王様がお衣をお染めになったとされる池。苔むした石垣の合間に、ひっそりと佇んでいました。

「染の池」と書かれた小さな白い看板が、今にもどこかへ行ってしまいそうなくらい置いてあるだけっぽいのが味わい深い(笑)。

それにしても、この池の何が「不思議」だったのでしょうか。お衣が染まる色が奇抜だったのかな? ショッキングピンクとかパステルカラーとかに染まったのだとしたら……それは確かにかなりの大不思議です。なんてどうでもいい妄想を膨らませながら、次の不思議へ。


不思議その3:ロマンあふれる「塩の池」と、まさかの運命的な出会い

お次は、もっとも歴史的なロマンを感じる「塩の池」です。

昔、塩がなくて困り果てていた村人たちを見かねた奈良王様が、八幡神社に一心に祈願されたところ、お手洗い池からみるみる塩水が湧き出るようになり、村人は大喜びで生活に困らなくなったという伝説の池です。

こんな海の無い山深い秘境の地で塩が湧くなんて、本当に不思議な話ですよね。池の近くには「製塩の碑」という立派な石碑も建てられていました。

伝説だけでなく、この地の温泉水からは実際に塩が作られ、山奥で暮らす人々の暮らしをリアルに支えていたそうです。歴史的・民俗学的にも極めて貴重な価値があることがここに記されていました。

そんな解説をふむふむと読んでいたのですが、碑文の中にある文字を見つけて「あっ!」と目が釘付けになります。

そこに書かれていたのは、なんと「大鹿村」の三文字!

実は今回の休日、旅先をここ奈良田の白根館に決める直前まで、「長野県の大鹿村にある『山塩館』も良さそうだなぁ……」と、最後の最後まで激しく候補に迷っていたのです。

石碑によると、海のない内陸地でありながら、塩分を含む泉から塩を採る「陸塩」が国内で製塩された記録があるのは、なんとここ「山梨県の奈良田」「信州(長野県)の大鹿村」の、日本全国でわずか二ヶ所だけなのだそうです。

まさか、大鹿村を蹴ってやってきた奈良田の山奥で、大鹿村の文字に出会うことになるなんて。なんだか不思議な運命の繋がりを感じて、思わず見入ってしまいました。

ちなみに大鹿村の「湯元 山塩館」は、海なし県の山奥で湧き出る温泉から手作りする名物「山塩」と、それを使った郷土料理が評判のお宿。こんな運命を見せつけられたら、これはもう、近いうちに泊まりに行くしかありませんね!


何百年も守られてきた原生林、静謐なる八幡神社へ

最後に、公園の奥に位置する神社本体へと足を向けます。

鳥居をくぐり境内の奥へと進むにつれて、空気がピリッと張り詰めるような、厳かな雰囲気に包まれていきました。

ここにそびえ立っているのは、早川町の指定天然記念物にもなっている「奈良田八幡宮の社叢」です。

何百年もの間、神域として大切に守られてきた手つかずの原生林。天を突くほどに巨大な木々が何本も自生しており、その圧倒的な生命力に息を呑みます。

石段の先に佇む美しい朱色の鳥居、そしてその奥に静かに佇む厳かな社殿。

深く生い茂る木々の隙間から、きらきらと光の筋となって差し込む木漏れ日が、まるで本当に神様がそこに宿っているかのような、優しくも静謐な空間を演出していました。

現地に何があるかもよく知らないまま、ただ呑気に「あの長い吊り橋を渡ってみたい!」という一心だけで、かなりノープランでここまで歩いてきてみましたが、思いがけずロマンと歴史に触れられる、とても楽しい公園でした。

さて、奈良田のお散歩を満喫したところで、次回は、奈良田湖(西山ダム)へ「ダムカード」をGETしに向かいます!

(つづく)↓

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