
広縁の特等席で美味しい味噌生パスタと山葡萄ジュースを完食し、大満足の私。ですが、パスタとジュースがあれだけ完璧だったということは、デザートも絶対に美味しいはずですよね。
というわけで、食欲がとどまることを知らないこんぼうす(食いしん坊)、そのままお楽しみのデザートタイムへと突入します!

デザートメニューを開くと、「えごまチーズケーキ」や「そばプリン」といった魅力的な文字が並んでいます。どれもそそられますが、ここは一番"得体の知れないもの"を頼むのが、大人のひとり旅というものです(笑)。
意を決して、「ポポアイス」を追加注文しました!
……それにしても、ポポって一体何でしょう?
私の貧困な引き出しでは、あの国民的アニメ『ドラゴンボール』に登場するミスター・ポポくらいしか思い浮かびません(笑)。
到着を待つ間、スマホで「ポポ」についてサクッと調べてみることにしました。
【ポポー(Pawpaw)とは?】
「森のカスタード」とも呼ばれる北米原産の珍しい果物。バナナやマンゴーを思わせる濃厚な甘みと、クリーミーな食感が特徴。収穫後すぐに熟してしまい日持ちがしないため、市場にはほとんど出回らないことから“幻の果物”と称されている。
なるほど、市場に出回らない幻の果物だからこそ、これまで聞いたこともなかったわけですね!地元食材100%を謳う鍵屋さんのこだわり、恐れ入ります。
そうこうしているうちに、お待ちかねのポポアイスが登場しました!

うわぁ、器がめちゃくちゃお洒落!
絶妙に斜めにカットされたスタイリッシュな器なのですが、不思議なことに見れば見るほど、宇宙から何かを受信していそうなパラボラアンテナに見えてきます(笑)。
ではさっそく、幻の味を一口……と思ったら。
「か、かたい……!!!」
スプーンを押し戻すこの強烈な手応え。これは東海道新幹線の車内で売られていた、あの伝説の「シンカンセンスゴイカタイアイス」並みの固さです(笑)。
負けじと勢いに任せてスプーンをザクッと刺そうとしたのですが、1ミリも刺さらないどころか、その勢いで斜めの器がさらに「ダメな斜め具合」に傾きかけ、完全に転倒寸前です(笑)。

少し待てばいいものを、食い意地の張った私は待ちきれず、スプーンで表面をガリガリと削るようにして、少しずつ口へと運びます。
――んんっ!美味しい!!
ネットの解説通り、本当にマンゴーとバナナを足して割ったような、トロピカルで濃厚なトロみを感じる味わいです。それでいて、後味は思ったよりもすっきり爽やか。新幹線並みの固さと格闘した甲斐がありました、これは頼んで大正解です!
最後にお水をいただいて、ふぅと一息、お水のピッチャーまで抜かりなくお洒落ですし、何よりお水そのものが驚くほど美味しい。

これも南アルプスが育んだ天然水なのでしょうか。細部まで本当に満たされるカフェです。ごちそうさまでした!
魅惑のレジ横。魔法の調味料「カラ酢っ子」と幻のジャム
すっかりお腹も心も満たされ、お会計のためにレジへ向かうと、そこには私の物欲を激しく刺激する魅力的なお土産コーナーが展開されていました。
自家製ジャムが色んな味で並んでいてどれも欲しくなりますが、アイスの味に魅了された私としては、選ぶべきはやっぱりこの味一択です。

「ポポジャム」、速攻で購入決定!
実は最近、お家でジャムに炭酸水を注いで作る「ジャムソーダ」にすっかりハマっている私。これからの蒸し暑い季節、お家でこの幻の果物ソーダを飲むのが今から楽しみで仕方がありません。

そして、パスタに使われていた自家製味噌もかなり気になったのですが、私が何としても連れて帰りたかった大本命は……そう、これです!

さきほどパスタにかけてハマった、あの魔法の辛味ソース「カラ酢っ子」!買って帰れるなんて嬉しい、これは買わない理由がありません。

唐辛子とお酢と塩を、なんと1年もの歳月をかけてじっくり熟成させて作られているのだそう。まろやかな酸味とピリッとした辛みが本当に癖になります。かければかけるほど料理の奥深さが増し、食が進む万能ソースです。

(※実際、自宅に連れ帰ってから我が家で大・大・大活躍しています!昨日食べたナポリタンにも相性抜群でしたし、冷やし中華にも合うし、ラーメンに入れても最高に美味しい。……って、麺類ばかり例に挙げちゃいましたが、お肉料理をはじめ何にかけても味がバチッと決まるので、今では毎日のように愛用しています!)
💡 旅の後日談:ふるさと納税で入手可能
あの味が忘れられなくて探してみたら、早川町のふるさと納税で「カラ酢っ子」を発見!秘境の味が自宅でリピートできるの最高すぎませんか……? 気になる方はぜひチェックしてみてください!
ただ、この「カラ酢っ子」のボトル、お家で使ってみると中身がちょっと出しにくいという小さなトラップが(笑)。振っても振っても、チビ……ポタ……と少量ずつしか出てくれません。
でも、もしこれがドバドバと出が良いボトルだったら、美味しすぎて完全に今の3倍のペースで消費し尽くしていた気がするので、もしかしたらこのじれったい仕様で正解だったのかもしれません(笑)。
お店のスタッフさんから「最後に出にくくなったら、お酢を少し入れてシャカシャカ振って使ってくださいね!」と裏ワザを教えていただいたので、最後の最後の一滴まで粘って使い切ろうと思います!
ちなみに、この「カラ酢っ子」というユニークな名前、奈良田の集落に伝わる「二羽烏(にわがらす)」の伝説になぞらえて名付けられたのだそうです。
「あ!そのお話、見た見た!」と、私の脳内アンテナがピンと反応しました。さきほど白根館のお部屋でごろごろしながら読んだ冊子に、ばっちり載っていたのです。
【奈良田の七不思議:二羽烏伝説】
その昔、奈良王様(孝謙天皇)がこの地を訪れた際、畑を荒らすカラスたちを追放。その中で、王様との約束をしっかり守った忠実な2羽だけを残したため、「奈良田の里には今でもカラスが2羽しか住まない」と伝えられている、不思議で少し愛らしい伝説。
こうして地域の伝統や歴史をさりげなく商品名に込めるセンス、本当に素敵ですよね。こういうストーリーを知ると、お土産への愛着がさらに深まります。
欲しかった"あの地図"をレジ横で発見!
お会計をしていると、レジのスタッフさんから「朝早くからお車で来られたんですか?」と声をかけられました。
「いえ、昨夜はそこに泊まっていまして……」と答えると、スタッフさんは一瞬、不思議そうな顔を浮かべます。
「えっ、お近くにですか?」と聞かれたので、
「白根館です」と伝えると、「ああーーっ!」とすべてが繋がったように合点がいった様子。
「素泊まりですもんね!」とにっこり笑ってくださいました。
2026年4月に素泊まり専門の宿として奇跡の復活を遂げた白根館ですが、まだ地元では「白根館=日帰り温泉」というイメージが強いのかもしれません。
そして、この鍵屋さんのレジ横で、私はもうひとつ欲しいものを発見してしまいました!

白根館の休憩所で見かけて「これ欲しいなぁ」と密かに狙っていた、「秘境・奈良田のお散歩マップ」です!やったー!無事にゲットできました!
帰りのバスまでは、まだまだたっぷりと時間があります。手に入れたばかりの可愛いお散歩マップを広げて、新緑が美しい秘境・奈良田の集落を、のんびりと歩いてみようと思います。
(つづく)↓