伝説のハンターの宿・白根館の売店で、万能薬と言われる「熊油」を手に入れた私ですが、私の物欲と食欲を刺激する魅力的なお土産は、まだまだこれだけではありませんでした(笑)。
棚をじっくり見渡すと、他にも気になる奈良田産のお土産が色々と並んでいます。

たとえば「愛犬用・奈良田の乾燥鹿肉」なんて見るからに美味しそうで、思わず「これ、人間用も売ってほしい……」なんて考えてしまいます(笑)。

名物「七不思議の湯」を自宅で再現できる温泉の素にも心惹かれましたが、そのお隣にあった「奈良田のメープルシロップ」に目が留まりました。
メープルシロップといえばカナダ産が有名。世界生産量の約8割を占めるとも言われています。そんななかで、まさかの「国産」、しかも「奈良田産」!POPによると、雑誌などでも取り上げられた人気商品なのだとか。これは絶対に食べてみたい……!
――と、本来ならここで国産メープルシロップに飛びつくところですが、食いしん坊な私のレーダーは、そのさらにお隣に置かれた小瓶をキャッチしてしまいました。

その名も、「胡桃の木シロップ」。
カエデではなく、クルミの木!?
「食べたことのない珍しいものは、一度は経験しておかなきゃ!」という謎の使命感に突き動かされ、財布の紐は一瞬で消滅しました(笑)。即・購入決定です。
糖度55倍の奇跡。家族総出の手仕事が詰まった貴重な一滴
というわけで、こちらは温泉旅から無事に帰宅したあと、自宅にていざ実食!

ラベルに描かれたイラストがとっても可愛い。

賞味期限の数字が手書きされているのも、大量生産ではない温かみがあって最高です。

同封されていた説明書きの紙をじっくり読んでみると、このシロップがどれだけ凄まじい手間暇をかけて作られているかが分かりました。

🐿 オニグルミの樹液100%の贅沢
このシロップは、雪深い山梨県早川町奈良田の山中で、極寒の冬から春へと移り変わる「ほんの数週間」だけしか採取できない大変貴重なオニグルミの樹液を100%使用しています。
集めた樹液の糖度を、なんと55倍以上になるまでじっくりと煮詰めるという、家族総出の手仕事によって作られているそう。優しい味わいと深いコクが最大の魅力です。
「55倍に煮詰める」って、一体どれだけの樹液が必要なんでしょうか……。つまり、小瓶1本の裏には気が遠くなるほどの樹液と時間が詰まっているということ。この時点で、これはもう「美味しい」か「凄く美味しい」の2択しか残されていないなと確信します(笑)。
甘みと酸味の黄金バランス。永遠に舐めていたくなる魔性の味
今回は、この高貴なシロップを迎え撃つためにホットケーキを原宿のパンケーキばりに丁寧に焼き上げたいところですが、私の技量により適当に焼き上げ、メープルシロップ気分で贅沢にいただくことにしました。
ですが、ホットケーキにかける前に、まずはスプーンにちょこっと垂らして、シロップそのものの味をダイレクトに確かめてみます。

ペロリと一口舐めてみると……
「んんんっ!? 美味しいーーーーっ!!」
一見、お馴染みのメープルシロップに似ているのですが、それよりもさらに奥深いコクがあります。そして何より驚いたのが、爽やかな甘みのあとにやってくる、かすかな「酸味」。
さらに、どこかクルミを思わせるナッツのような香ばしさも感じられ、上品な香りが鼻に抜けていきます。
やばい……。ホットケーキにかけるのを忘れ、永遠にこれだけで舐めていたくなるほどの魔性の美味しさです(笑)。この絶妙な酸味が、全体の味をキュッと引き締めていて本当に良い仕事をしています。
もちろん、満を持してホットケーキと一緒に食べても文句なしに絶品! 生地にしっとり染み込んだシロップが、バターの塩気とも完璧に調和して、フォークが止まらなくなります。
美味しすぎて、気づけば1回でかなりの量を贅沢に使ってしまいました……(ちょっと後悔)。
本当なら我が家の冷蔵庫に年中常備したいくらいの代物ですが、これだけ大変な手間がかかった貴重なシロップですもんね。次は「紅茶に数滴たらしてみようかなぁ……」なんて、これからの使い道をあれこれ妄想しながら、残りは大切に大事にいただこうと思います。あぁ、夢が膨らむ!
【おまけ】
家で食べてみて「この味が忘れられない、ネットで買えないのか!?」と検索してみたのですが……やはり奈良田のオニグルミ100%のシロップは、現地でしか出会えない本物の幻のようです(泣)。
ただ、売店でそのお隣に並んでいた「奈良田産のメープルシロップ」のほうは、ネット(ふるさと納税)で取り扱いがありました!
※私が購入した「胡桃の木」ではなく、お隣にあった「メープル」のシロップですが、同じ職人さんが手仕事で煮詰めた奈良田の森の恵みです。胡桃の木シロップは幻でしたが、「奈良田ロス」を埋めるには十分すぎる一品かもしれません(笑)。
――さて、素敵なお土産も無事にホクホクで手に入れたところで、いよいよ次回、白根館での「最後のひとっ風呂」に浸かり、チェックアウトへと向かいます。
(つづく)↓