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【奈良田温泉】まるで天然の美容液!白根館の「七不思議の湯」で異次元のとろとろ源泉を堪能|奈良田温泉ひとり旅⑪

部屋でのんびり寛いだあとは、いよいよ、今回の旅で最も楽しみにしていた白根館の温泉へ!

先に結論から言わせてください。
ここのお湯、本気で異次元です。

あまりのトロトロっぷりに、私は湯船の記念すべき1歩目で盛大にコケました(笑)。
スペック上の数値を疑うレベルで感動した「天然の美容液的温泉」の正体とは? 驚きの浴室へと突撃します!


総檜の内湯と露天風呂。この日の女湯はラッキーな配置!

白根館のお風呂の全体図はこんな感じになっています。

  • 総檜風呂内湯 ×2
  • 石造り露天風呂
  • 木造り露天風呂

これらのお風呂が、男女別に1日おきで入れ替えとなるシステムです。

この日の女湯は、隣り合う「総檜風呂内湯」と「石造り露天風呂」の組み合わせでした。もうひとつの「木造り露天風呂」の方は内湯から少し離れていて、移動のたびにいちいち着替えなきゃいけないそうなので、初日にこちらを引けたのは移動が楽ちんでラッキーだったかもしれません。

浴場の入口には、「温泉成分により貴金属は変色することがあります。ご注意下さい。」との注意書きが。入る前から成分の強さを予感させてくれて、温泉オタクのボルテージは一気に跳ね上がります。


脱衣所でニヤリ。「完全無加工」を証明するあの文字

いざ、女湯の扉をオープン!
脱衣所に一歩足を踏み入れると、壁にドーンと掲げられた額縁に目を奪われました。

そこにあるのは、温泉ファンにはおなじみの「温泉分析書」。
しかし、その分析書の上にちょこんと貼られたテプラ的な文字を見て、思わずニヤリとしてしまいます。

「加水・加温なし、循環ろ過なし、塩素消毒なし」
「この分析書の源泉をそのまま浴槽にかけ流して利用しています」

出ました!温泉好きが喜ぶ「完全無加工・源泉100%掛け流し」の絶対的な証明です!

その横にはダイナミックな筆文字で“ぬるりつるり 肌は白みて 疲れとり…”なんて書かれていて、入浴前から「あ、これ絶対に凄いやつだ」と確信させてくれます。

脱衣所自体はカゴがシンプルに並ぶ落ち着いた造り。

貴重品ロッカーもしっかり完備されているので、ひとり旅でも安心です。

パナソニック製の風力しっかりめなドライヤーがあるのも嬉しいポイント。

壁の看板には「美肌効果の高いつるつる温泉です。浴槽が滑りやすいのでご注意下さい」などの注意事項が。つるつる温泉への期待に胸を膨らませながら、いざ浴室へ!


大好きな硫黄臭と、窓外の絶景。そして訪れた“まさかの衝撃”

ガラリと扉を開けると、そこにはなんとも素敵な空間が広がっていました。

風情ある石の床に、美しい檜の湯船。そこから贅沢にドバドバと溢れ出ていく温泉。

そして鼻腔をくすぐる、私が大好きな硫黄臭……!

窓の向こうには奈良田湖と美しい山々が広がり、景色も抜群です(お湯にどっぷり浸かっちゃうと見えなくなりますが笑)。

洗い場のシャワーは3つ。他にお客さんはおらず、なんと贅沢にも「独泉」状態です!

はやる気持ちをグッと抑え、まずは身体を丁寧に洗い流します。見ているだけでも、すでにお湯がトロンとしているのが分かる気がする……。

お湯に手を入れて触ってみると、やっぱり信じられないくらいトロントロン!

「よし、いくぞ……!」と、いざ湯船の中へ――。

あっ…ザパーンッ!!!

……いや、本当にコントかと思いました。
あれほど注意書きを読み、自分でも警戒していたはずなのに、お湯が想定を遥かに超えてトロットロすぎたせいで、湯船の中の記念すべき1歩目で見事にコケました(笑)。

「うわお!あっぶない!」と心の中で叫びましたが、幸いお湯の中だったのでケガもなく無事。その後は足元に慣れて全く滑ることはなかったので、浴槽自体が危険なわけではありません。ただただ、待ち焦がれた極上のお湯を前に、私の警戒心が完全にトロけてやっちまいました。みなさんも、白根館での記念すべき初めの一歩は本当にお気をつけください(笑)。


スペック無視のヌルヌル感!分析書に隠された「3つの隠し味」

気を取り直して、お湯に肩までじっくりと浸かります。
……うわぁ、これ、凄すぎる。聞きしに違わぬトロトロ・ヌルヌル感。まるでローションのように、お湯が吸い付くように肌にまとわりついてきます。人生で初めて経験する、異次元の湯触りです。

白根館の泉質は「含硫黄-ナトリウム-塩化物温泉」。気になるpH値は「9.1」です。

温泉業界において、pH9.1は「アルカリ性」ではあるものの、超・強烈な「強アルカリ性(pH10以上)」の一歩手前の数値。世の中にはpH11を超えるような超強アルカリ性の温泉もたくさん存在します。
……が!実際にこの湯船に浸かると、脳内はパニックを起こします。

「いや嘘でしょ!? pH11のどの温泉よりも、圧倒的にこっちの方がとろんとろんじゃん!!」

スペック上の数字を完全に無視して、なぜここまでヌルヌル・トロトロに感じるのか?

理由は断定できませんが、私なりに分析書を眺めていると「もしかするとこのあたりが秘密なのかも?」と思えるポイントが3つありました。

① 真の主役は「炭酸イオン」の異常な量?

肌をツルツルにさせる本当の仕掛け人は、実はpHの数字そのものよりも「炭酸イオン」の含有量だったりします。通常、pH9.1程度の温泉なら数十mg入っていれば万々歳なのですが、なんと白根館は124.4mg/kgという桁違いの数値を叩き出しています。これが、一瞬でお肌の古い角質を優しくクレンジングしてくれているみたい。

② お湯そのものが「超濃厚」

一般的に、肌がヌルヌルする強アルカリ性の温泉は、成分がサラッとした「単純温泉」が多い傾向にあります。ところが白根館は、成分総計もしっかりある濃厚なお湯。お湯自体に絶妙な「とろみ」と「重み」があるからこそ、まるで美容液のように肌に深くまとわりつくのかも。

③ 湯船の中で完成する「天然の乳液」効果

さらに白根館は、その名の通り「硫黄」もしっかり含んでいます。アルカリ成分によってお肌の古い角質がフワッと溶かされた極上のタイミングで、この硫黄成分と塩分がブレンドされる。これらが混ざり合うことで、お湯全体が湯船の中でまるで「天然の乳液」をまとったような感覚へと化けるのではないでしょうか。

――なーんて、エラそうに分析してみましたが、きっと成分の数字だけでは測れない、自然界の奇跡が重なり合ってできた絶妙なトロトロ湯なのでしょうね。もう、とにかく最高としか言いようがありません……!


色彩を変えるロマンの源泉「七不思議の湯」

ちなみに、この素晴らしい温泉の源泉名は「七不思議の湯」といいます。

まるで物語に出てきそうな、ロマン溢れる名前ですよね。この名前を聞いただけで、あの不思議なトロトロ感にもなんだか納得がいってしまいます。
なんでも七不思議のいわれは、そのお湯が様々な病に効くこと、そして「透明、白濁、青、緑と、時間や気候によって刻々と色彩を変えること」にあるのだそう。

この日の湯色は、少し青緑っぽさが混ざった美しい透明色でした。明日になったらまた全然違う色に変わっているのかな……?そう想像するだけで、明日の朝風呂への楽しみが何倍にも膨らみます。

湯口から注がれる新鮮なお湯をちょっとだけ口に含んで舐めてみると、塩味が強いというか、もはや上質な「お出汁」の味!ほんのりたまごスープ感があって美味しいです(笑)。お湯の中には、成分の濃さを物語る黒い湯の花もいい感じでひらひらと舞っていました。

総檜の内湯は真ん中で2つに仕切られており、湯口がある側が「約41度」、手前側が「約39度」の絶妙な温度設定になっていました。やっぱり湯口側の新鮮なお湯が心地よくて、時間を忘れてずーっとのんびり浸かってしまいました。


極上の美肌コーティングを纏って

「さて、そろそろ上がるか」と湯船を出ます。

脱衣所の壁の看板に書かれていた「浴後、身体についた温泉成分は、洗い流さないで下さい。」の言葉通り、シャワーで流さずそのままタオルで優しく拭き上げます。そりゃそうです、せっかく肌の上に完成した最高級の「天然の美肌コーティング」を洗い流してしまうなんて、もったいなさすぎます!
体からふんわりと立ち上る硫黄の匂いすら、愛おしくて最高の極上土産です(笑)。

……って、内湯のあまりの素晴らしさに完全に満足しすぎて、隣にある露天風呂に入るのをすっかり忘れかけてました(笑)!

というわけで次回、大自然に囲まれた「露天風呂編」へとつづきます!

(つづく)↓

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