スイートハウスわかばで心もお腹も満たされたあと、商店街を抜けて歩くことわずか3分。
松川沿いに、ひときわ目を引く風格ある木造建築が現れます。

昭和初期の面影を今に伝える、元高級旅館の文化財建築、伊東のシンボル「東海館」です。
有形文化財で味わう「現役」の宿感

かつては多くの文人や観光客を迎えた高級旅館だったこの建物。現在は伊東市指定有形文化財として公開されていますが、館内に一歩足を踏み入れると、今でも「今日のお部屋はこちらです」と言われそうな、現在進行形の宿の息遣いを感じます。

入館料は300円。驚くべきは、土・日・祝日限定で日帰り入浴(500円)も楽しめるということ。

あいにく今日は平日なので入浴は叶いませんでしたが、昨年訪れた際には、大浴場にもおじゃましてました。

総タイル張りのレトロな空間に鎮座する、彫刻家・森田東光作の「唐獅子の湯口」。

重厚な獅子の口から注がれる源泉を眺めながらの入浴は、まさに昭和の名旅館に迷い込んだような気分になります。大小2つの浴場があり男女入替制なので、唐獅子を狙うなら大浴場の時間をチェックしておくのがおすすめです。
職人技の結晶と、四つの時代を彩る雛飾り
温泉以外も見どころの宝庫です。

客室の飾り窓や欄間の彫刻など、部屋ごとに異なる木材やデザインが施されており、どこを見ても職人の意地と技が詰まっています。

圧巻の広さを誇る、120畳敷きの大広間では、 4月上旬のこの日は、明治・大正・昭和・平成という四つの時代に作られた段飾りが、華やかに飾られていました。

以前、4月末に訪れたときは五月人形に変わっていたので、今頃はきっと、端午の節句仕様に模様替えされているはず。

大広間では、綺麗な芸妓さんの人形にお酒を注いでもらっているような気分も味わって、すっかり良い気分になってしまいました(笑)。
物見櫓から望む、伊東の街並み

急な階段を登り、1949年に増築された最上階の望楼へ。ここからの眺めがまた格別!

伊東の街並みはもちろん、穏やかな相模湾から天城山までを一望できます。かつてここから海を眺めた旅人たちに思いを馳せる、贅沢な展望スポットです。
さて、一通り館内を満喫したところで、気になる場所を見つけてしまいました。
それは……館内にある「いい感じ」の喫茶室。

さっきソフトクリームを食べたばかりだというのに、この雰囲気に抗うのは無理というもの(笑)。 迷わず入ってみることにします!
今回の伊東ひとり旅の拠点はこちら♨️
▶ 源泉かけ流しと自由な滞在が魅力。伊東温泉「大東館」の宿泊プランをチェックする(楽天トラベル)
(次回、東海館の喫茶室編へつづく)↓