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温泉×探検気分!本物の防空壕を抜けて五右衛門風呂へ|伊東「大東館」【伊東温泉ひとり旅⑫】

大浴場でしっかり温まった後は、いよいよお楽しみの貸切風呂へ参りましょう。

予約不要!空き状況はランプでチェック

大東館には3つの貸切風呂があり、空いていれば予約なし、無料でいつでも入れます。 システムは至ってシンプル。お風呂の鍵を閉めると廊下とロビーにある可愛い看板のランプが点灯する仕組みです。これを見て、空いているお風呂へ向かえばOK。

今は「露天風呂」にランプがついているので先客あり。というわけで、私は「五右衛門風呂」を目指すことにしました。

「五右衛門風呂」の入り口に、まさかの文字

五右衛門風呂の入り口に到着。

ん? 五右衛門風呂の上に、「防空壕」という文字が。一体どういうこと……?

中に入って驚きました。

そこには、岩肌がむき出しになった洞窟のような空間が広がっていたんです。

本物の戦争遺構。偶然見つかった「歴史の跡」

掲示されていた説明を読んで、二度びっくり。 ここは第二次世界大戦中の昭和18年(1943年)頃、旧日本陸軍によって掘られた「本物の軍用施設」なのだそうです。

当時は弾薬や物資の貯蔵、さらには会議室としても使われていた、軍の拠点的な役割を持った場所。それが昭和56年、旅館の増築工事中に偶然発見されたといいます。

「見つけたから壊さず残し、お風呂への通路として再利用する」という当時の決断が、今こうして唯一無二の「名物」に繋がっているんですね。すごい判断です。

温泉へ続く「本物の防空壕」30メートルの探検

ひんやりとして暗めな岩肌のトンネル。実際に歩けるのは入り口付近の約30メートルほどですが、暗がりと静けさのせいか、体感としてはもっと長く感じます。直角に曲がる軍用らしい構造に、探検気分が盛り上がります。

しかも、壁をよく見ると縞模様の地層が。 これは約2万3000年前の火山噴火でできた「スコリア層」という、火山の噴出物が積み重なってできた地層で、伊豆半島ジオパークの見所の一つにもなっているのだとか。

戦争遺構であり、貴重な地質遺産でもある。 温泉へ向かう途中で、思いがけず「日本の歴史」と「地球の自然」の両方に触れることになりました。背筋が伸びるような、でもどこかワクワクするような、不思議な感覚に包まれます。

トンネルを抜けると……

少しずつ光が差し込み、ようやく防空壕を抜けました。 距離にすればあっという間ですが、あまりに濃密な30メートル。温泉にたどり着くまでの道のりまで楽しませてくれるのが、この宿の面白いところですね。

そして、その先にあるのが……お目当ての貸切五右衛門風呂!

(次回、貸切五右衛門風呂編へつづく)↓

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