まぶ湯での神秘的な歴史体験を終え、いよいよ旅のメインである「土肥金山」へ……と向かっていたその時。
徒歩3分ほどの場所で、とんでもなくカッコイイ門を見つけてしまいました。

「……え、何この門。カッコイイ。」
気になるものはスルーできない性分(笑)。予定を変更して、ふらりと吸い込まれるように「一楽山 清雲寺」へ足を踏み入れました。
観音様に見守られ、いざ本堂へ

一楽山と書かれた黒門をくぐると、続いて現れたのは珍しい構えの赤門。

ふと「……誰かに見られている?」と思って門の上を見上げると、そこにはめちゃくちゃ鋭い視線の観音様が(笑)

「うわっ、お見守りいただいている……!」

そんな観音様に背中を押されながら赤門をくぐると、目の前に現れた本堂の迫力に圧倒されました。

木彫りの獅子や龍、鳳凰が凄まじい存在感でこちらを睨んでいます。

屋根の鬼瓦の意匠や装飾も凄い。

まさに名工の職人技です。

そして本堂の中に入って、またビックリ。

壁一面に飾られた、畳一畳分はありそうな巨大な板絵。その枚数、なんと90枚!
あまりの迫力に圧倒されて、写真を撮るのも忘れて立ち尽くしてしまいました(笑)。
これは「日蓮聖人一代記」といって、なんと伊豆市の指定有形文化財にもなっている貴重なもの。誕生から入滅までが鮮やかな極彩色で描かれていて、一つひとつ眺めると、まるで波乱万丈な生涯をドラマで追体験しているような気分になれます。ぜひ、これは現地で実物を見てみてください。圧倒されますよ!
厄除け石段に「今の私」の限界を感じる(笑)
じっくりと観ていたいところですが、土肥金山の入館締切時間が迫っていることに気づきました。
「……さささっと一瞬で生涯を感じて(笑)、次へ!」
何ともバタバタな参拝になってしまいましたが、急ぎ足で本堂を後にします。
本堂を出た左側には、77段の「厄除け長寿の石段」が続いていました。

石段の途中には、男女の厄年に合わせた干支の石像が並んでいて、自分の干支を撫でながら登るとご利益があるそうです。
……が、ここで今日の歩数を振り返る。
「……すでに2万歩超え。足が、もう、無理(笑)。」
朝からずっと歩き詰めだった私。この石段を登るHPはなし。
「今は無理して登らず、遠くから眺めて健康を祈るのが一番のご利益かも!」と、自分に都合の良い言い訳をして(笑)、石段は登らずに下から眺めるのみにしておきました。

思いがけない寄り道でしたが、歴史の重みと迫力満点の芸術に触れられる、なかなか見応えのあるお寺でした。
さて、今度こそ寄り道は終わり!いよいよ土肥金山の坑道へと向かいます。
つづく↓