
爪木崎からの早すぎる最終バスに揺られ、駅へ向かっていた時のことです。
車内に流れた「次は、道の駅開国下田みなと前」というアナウンス。
「道の駅」……。
その響きを聞いた瞬間、私の指は無意識に降車ボタンを押していました。
「行かないわけには、いかないよね?」と自分に言い訳をしながら(笑)。
実はこの道の駅、伊豆急下田駅から徒歩10分ほどの距離。万が一バスがなくても歩いて駅まで戻れる安心感が、私の指を力強く後押ししてくれました。
寄り道のさらに寄り道。黒船に引き寄せられて
バスを降りると、道の駅の横には広大な海!
目的地だったはずの道の駅に入る前に、真っ黒でいかつい「あの船」に視線を奪われてしまいました。

あれは下田港を遊覧する「サスケハナ号」。幕末にペリーが率いたあの「黒船」を再現した船です。間近で見るとやっぱりかっこいい!「本当にここへ黒船が来たんだなぁ」と、改めて歴史の舞台に立っている実感が湧いてきます。
道の駅のすぐ隣は、「まどが浜海遊公園」という綺麗に整備された公園になっています。

ふと看板を見ると、そこには「海遊の足湯」の文字が。これはもう、行くしかありません。
龍馬の背中と、海に浮かぶ神秘的な鳥居

公園を進むと、凛々しく立つ坂本龍馬の像が現れます。
下田は龍馬が山内容堂に脱藩の罪を許されたゆかりの地。そんな歴史のヒーローの背中越しに見えるのは、海にポツンと浮かぶ不思議な島です。

神秘的な朱色の鳥居が立つあの島は「毘沙門島」。かつて下田港に出入りする船の安全を祈願して、毘沙門天が祀られたのが始まりだそうです。今も静かに、黒船が行き交うこの海を見守っているんですね。
贅沢すぎるシチュエーション、でも暴風……!
そして、その龍馬像のすぐ真後ろにあるのが、お目当ての足湯!

龍馬のたくましい後ろ姿、歴史を感じる黒船、そして鳥居のある海を眺めながら浸かる、無料で入れるオーシャンビューの足湯。

なんて贅沢なシチュエーションなんでしょう。
……ただ、この日は風がめちゃくちゃ強い!!
穏やかに見える海とは裏腹に、吹き付ける突風で髪はボサボサ(笑)。「気持ちいい〜!」と「寒っ!風すごっ!」が交互にやってくる、なかなかにハードな足湯タイムでした。

それでも、公園内に咲く菜の花に春を感じながら、足元からポカポカと温まる時間はやっぱり格別。
最終バスを降りた時は、ちゃんと帰れるのか一瞬焦りましたが、駅まで徒歩圏内という安心感と、この絶景。暴風の中でも、途中下車した私の直感はやっぱり大正解だったようです。
足湯でしっかりリフレッシュしたところで、次こそはお隣の「道の駅」へ!
そこで待っていたのは、下田ならではの品々の誘惑でした。
つづく↓