
寝姿山の山頂で、可愛らしく咲く水仙を見つけました。
「あれ? 1月末で『水仙まつり』は終わっているけど、もしかして……」
気になったら、確かめずにはいられないのがひとり旅。
「まだ楽しめるんじゃない?」という淡い期待を胸に、須崎半島の景勝地、「爪木崎(つめきざき)」を目指すことにしました。
最盛期には300万本もの野水仙が咲き誇る、下田を代表する絶景スポット。
毎年12月下旬から1月末にかけて「水仙まつり」が開催され、岬一面が真っ白に染まり、甘い香りが海風に乗って漂うほどだと言います。
ひとり旅のピンチ!観光時間が「8分」しかない件

13:15のロープウェイで山頂から下山し、下田駅に戻ってきたのが13:20。
(あっ、お土産買うのすっかり忘れた……!)
そんな小さな後悔も吹き飛ぶ衝撃の事実が発覚します。
次の爪木崎行きバスは13:40発。爪木崎バス停までは約22分なので、14:02着。
一方、爪木崎からの終バスは……まさかの14:10発。
「……え、現地での観光時間、8分しかないじゃん!!(笑)」
無理です。絶対に無理です。
でも、300万本の群生地なら、まつりが終わった今だって絶対にすごいはず。というわけで、ここは文明の利器を頼ることにしました。
救世主はタクシー!運転手さんのガイドで須崎半島へ

伊豆急下田駅にはタクシーが常駐してくれていて本当にありがたい。すぐに乗り込みます。
この時の運転手さんがとっても素敵な方で、「ここが須崎御用邸ですよ」「今はあそこの桜が満開だね」と、道中ガイドをしながら走ってくれました。ひとり旅のこういう出会い、本当に心が温まります。
「帰りのバスの時間、確認していく?」と気遣っていただき、バス停で下車。
駅からはタクシーで約13分でした。

ただいま13:35。
時刻表を確認するも調べた通り、最終バスは14:10。
バスまで、残り 35分!
バスなら14時過ぎに着くところ、タクシーなら13:35に到着。これで滞在時間は8分から35分に大幅アップ!
これならいける!行けるところまで行きましょう。
青い海、白い水仙、赤いアロエの競演
バス停の前から、すでに水仙の姿が。

「水仙まつり」は終わっていますが、場所によってはまさに今が最盛期!

青い海、水仙の白、そしてアロエの赤い花のコントラストが本当に綺麗。
「爪木崎」と書かれた木のゲートをくぐると、ふんわりと甘い匂いに包まれます。

海の近くまで行くと、水が驚くほど透き通っています。

伊豆の海、めちゃくちゃ綺麗……!
爪木崎灯台(恋する灯台)と圧巻の柱状節理

岬の先端には、真っ白な灯台。
ここは「恋する灯台」と呼ばれているらしく、ハートのオブジェがありました。

一応、ハートの中に灯台を収めてパチリ。可愛い……のか?(笑)
そのすぐ近くには見事な「柱状節理」!

自然が作った規則的な岩の造形が、最高にかっこいいです。

散策路では、この辺りでは珍しい黄色の水仙も見つけることができました。

誘惑を振り切り、終バスへ全速力!

温室もチラ見しつつ、岬を一周してバス停へ戻る道中、さらなる試練(誘惑)が待ち構えていました。
まず現れたのは、水仙まつり期間中しか開いていないと噂の「ほうえい」。なぜか営業中ののぼりが!

さんま寿司、食べてみたかったな……と後ろ髪を引かれつつ先を急ぎます。
さらに少し歩くと、バス停近くに今度は売店「ブルー爪木」が。
ここでは、爪木崎名物「いげんだ煮みそ」や「伊勢海老ラーメン」の文字が踊っています。

さらに手作りよもぎだんごの誘惑も、バスまであと5分という現実の前に断念。

金目鯛の形をした可愛いゴミ箱に別れを告げ、最終バス発車2分前に無事乗り場へ滑り込みました!

滞在時間35分の強行突破でしたが、タクシーの運転手さんのおかげで、名残の水仙と絶景をしっかり堪能できました。諦めなくてよかった!
爪木崎は“時間がなくても行く価値あり”の絶景スポットでした。
さあ、今度こそバスに揺られて駅方面へ。
本日の宿へ向かおう……と思っていたのですが。
バスの窓からふと外を見ると、大きな建物に「道の駅」の文字が。
「……あ、道の駅。行かないわけには、いかないよね?」
気づけば、降車ボタンを押していました(笑)。
最終バスなのに、まさかの途中下車。
いや、道の駅からならまだバスあるでしょ。
宿にたどり着くのはいつになるのか?
次回、誘惑の道の駅編です。
つづく↓