美味しいお蕎麦でお腹を満たし、心も体もエネルギー満タン! 修善寺温泉に来たからには、やはり「修禅寺」にお参りせねば……と歩き始めたのですが、その道すがら、ふと視界の端に空を覆い尽くすような立派な巨木が入り込んできました。

「えっ、あそこの木、凄くない……? ちょっと行ってみよう」
目的地だった修禅寺へ向かう途中で、その圧倒的な存在感に吸い寄せられるように向かった先。

それが「日枝神社」でした。
これって三角関係?「子宝の杉」の不思議なカタチ

境内に入ってまず圧倒されるのが、県の天然記念物にも指定されている巨大な杉の木。

その名も「子宝の杉」。

根元が一つに繋がっていることから「夫婦杉」とも呼ばれています。
……でも、近くでじっくり見てみると、どうしてもツッコミを入れずにはいられません。

「夫婦杉っていうけど……これ、どう見ても3つ連なってない? どゆことだろ?三角関係?(笑)」
夫婦といえば2本のイメージですが、目の前にあるのは力強くがっしりと連なる「3本の絆」。800年前は一夫多妻制だったのかな?なんて勝手な妄想が止まりません。
もちろん、神社としては「2本の杉が寄り添って1本に繋がった」ことから夫婦の象徴としているようですが、この不思議な造形そのものに、何とも言えない強烈な生命力を感じました。
現在は見守るのみ。大切に守られる御神木

かつてはこの杉の間を通り抜けることができ、それが子宝祈願の儀式のようになっていたそうですが、現在は貴重な樹木を保護するために柵が設置されており、通り抜けはできません。
間を通ることは叶いませんが、柵の外から見上げるだけでも、そのパワーには圧倒されます。樹齢800年。鎌倉時代、源頼朝の弟である源範頼(みなもとののりより)がこの地に幽閉されていた悲しい歴史も、この巨木はずっと見守ってきたのかと思うと、ただの観光スポットではない深みを感じます。
温泉街の喧騒から少し離れた、静寂の聖域
有名な修禅寺の周辺は多くの参拝客で賑わっていますが、そこから少し歩いた場所にあるこちらの日枝神社は驚くほど静か。まさに「知る人ぞ知る」といった趣です。
透き通った空気と、巨木が放つ圧倒的なエネルギー。深呼吸をすると、冷んやりとした森の香りが体中を巡り、歩き疲れた体がスッと軽くなるような感覚がありました。
「寄り道して、本当に良かった」
思わぬ巨木との出会いでたっぷりパワーをチャージしたところで、改めて「修禅寺」へと向かいます。
つづく↓