
「天城わさびの里」だけしかない気分でやってきたこの場所。

実は全体で「道の駅 天城越え」という、想像以上に巨大な施設でした。
敷地内には、昭和の森会館、竹の子かあさんの店、天城わさびの里、レストランやお土産が揃う「緑の森」などが点在しています。さらにその奥には、広大な自然公園「昭和の森」が広がり、博物館や井上靖旧邸まであるという、実はとんでもないボリュームの見どころスポットだったのです!
私以外に誰もいない?超穴場の「森の情報館」
本わさびソフトと椎茸コロッケを完食し(その記事はこちら)、次のバスまでの残りの時間をどう過ごそうかとうろうろ。

レストランやお土産屋さんのある建物へ移動。レストランで飲み物でも飲んで、バスを待とうかなーとメニューをチラ見するも、なんだか気分が乗りません。
少し館内をうろうろすると、ん?ここは?

「森の情報館」?

森の情報館は無料で、プラス300円で「伊豆近代文学博物館」なるところも見られるらしい。
時間つぶしにちょうど良さそう!とチケットを買って、いざ中へ。

外の広場にはわさびソフトを食べている人があんなにたくさんいたのに、一歩中へ入ると私以外、誰もいない。超穴場です!私もバスの待ち時間がなければ気づかず素通りしていたと思いますが、ここ、結果的に予想外に(失礼!)楽しすぎました。
昨日のお風呂「榧(かや)」の凄さを知る

館内には天城に生えている木々が説明付きでいっぱい展示されています。そこで見つけてしまったのです……。
「あーっ、これ!昨日泊まった福田家の、伊豆の踊子にも登場したお風呂の木だ!」

そう、福田家のあの名物風呂は「榧(カヤ)風呂」。見つけたのは「カヤの木」。
調べてみると、カヤは「木風呂の王様」とも呼ばれる木なんだそう。説明にもある通り、碁盤や将棋盤の最高級材としても知られますが、木材自体に非常に多くの天然油分を含んでいるため、水が染み込みにくく、腐りにくいのが最大の特徴。
ひのき風呂が10〜30年ほどの寿命なのに対し、かや風呂は100年以上もつこともあるほど水や湿気に強く、腐りにくいのだとか。
「あの100年前から変わらない佇まいは、カヤという素材の凄さがあってこそなんだ……」とカヤの木を見ながら、昨日の感動を裏付けしていく感覚。面白い、面白すぎます!
天城の恵みの答え合わせ
展示はさらに続きます。

原木椎茸の説明板を読みながら、「さっき食べた椎茸コロッケはこんな風に育ったんだな」と納得したり、「わさびソフト美味しかったなぁ」と思いながら、わさび田の仕組みを学んだり。

昨日のお昼に河津七滝で食べた炭火焼きを思い出しながら「炭焼き」の説明を見たり……。

「狩野川の魚」コーナーでカジカを見て、「昨日の夕飯のカサゴの唐揚げを思い出すなぁ(あ、種類が違うか笑)」なんて一人でツッコミを入れるのも楽しい(笑)。

極め付けは「天城の野鳥」コーナー。

ボタンを押すと鳴き声が聞けるのですが、誰もいないのを良いことに、「この鳥はどんな鳴き声かな?」と全部のボタンを押して楽しみました!

オオルリの高い綺麗な声、好きだなぁ。

他にも、歴代映画「伊豆の踊子」の主演女優たちの写真展示などもあり、まさに「福田家・宿泊記の延長戦」を見ている気分です。
無料ゾーンで楽しみすぎて、最後は猛ダッシュ!
「……ん? 時間配分、間違えた!」
気づいた時にはもう遅い。森の情報館が楽しすぎて、「伊豆近代文学博物館」へ移動した頃には、すでにタイムリミットが迫っていました。

伊豆にゆかりのある作家120人もの直筆原稿や愛用品が並ぶという贅沢な空間なのですが……あえなく「超高速ざっと見」。こちらは有料なのに!(笑)。こんなに多くの伊豆にゆかりの作家がいるのね、と驚く暇もありません。本当ならここで川端康成の生原稿の前に立ち尽くしていたはずなのですが——今回は泣く泣く撤退。

博物館を抜けると、綺麗な庭園。


本当ならじっくり堪能したかった見どころを横目に、最後は本気で走ってバス停へ!
本当に発車の1分前に滑り込みセーフ。危なかった……。バスの本数は多くないので、皆さんは時間管理、しっかりしてくださいね。「お前が言うな」という話ですが(笑)。
結論:道の駅 天城越えは「1時間半」必要!
「1時間もあればかなり余る」と思っていた私は完全に甘かったです。しっかり楽しむなら、1時間半〜2時間は確保しておくことをおすすめします。
あぁ、楽しかった!さて、次回の旅は「浄蓮の滝」へ。伊豆の絶景を巡る旅、まだまだ続きます。
つづく↓