お風呂をダッシュで切り上げ、夕食に間に合うよう部屋へ戻ると、すぐに内線電話が鳴りました。置かれているのは、iPhone……ではなく「アイホン」。このレトロで可愛い名前の内線電話から、「夕食のご用意ができました」と17:55にお知らせが入りました。

福田家の夕食は18:00一択。

1階の個室「せせらぎ」へと向かいます。
一人旅に嬉しい「個室食」という贅沢
案内されたのは、一人にはもったいないほど広々とした個室。

実は、私は部屋食よりも個室食派です。まだまだ一人旅初心者ということもあり、お部屋で準備をされている間のあの「何とも言えない空気」がまだ少し苦手(笑)。自分のペースでくつろげる個室が大好きです。

席に着くと、丁寧な料理説明の後に主役感あふれる「金目鯛の煮付け」が登場。こんな感じで基本的には「いっぺん出し(最初にお料理が揃う形式)」。その後はご飯とお吸い物のタイミングまで、あえて放っておいてくれます。「何かあれば内線で」という付かず離れずの距離感が、一人時間を最高に贅沢なものにしてくれました。
伊豆の踊子とジンジャエールで乾杯

お酒が飲めないので、お供はジンジャエール。ふと見ると、コースターには「伊豆の踊子」の一節が記されていました。こんな細かな演出に、心がときめきます。
- サーモンのマリネ:さっぱりしているのに、ちゃんとコクがあって、最初の一皿にぴったり。

- ホタテと菊の酢味噌和え:酢味噌がとにかく美味しく全体を静かにまとめています。

- お刺身3点盛り:新鮮そのもの。

- 茶碗蒸し:お出汁が効いていて、ホッとする味。

絶品の金目鯛と、日本三大産地の「猪鍋」

伊豆といえばやっぱり金目鯛の煮付け。大きなお皿に鎮座する身はふっくらとしていて、甘辛い煮汁と金目鯛の脂の旨味が口の中で溶け合います。これはもう、多幸感がすごい……!

そして、驚いたのが猪鍋です。実はこの辺りはイノシシの日本三大産地なのだそう。全く臭みがなく、驚くほど柔らかいお肉。

味噌仕立ての出汁が身体に染み渡ります。猪鍋ってこんなに美味しいんですね。
さらに、カサゴの唐揚げ。

誰もいない個室なのをいいことに、頭からガブッとかぶりつきます!頭も骨もサックサクの食感。そのままでも、ポン酢をつけても最高のご馳走でした。
〆は念願の「わさび丼」
最後はお吸い物とご飯。ご飯は…食べてみたかった「わさび丼」が運ばれてきました。河津といえば、わさびの聖地です。

ほかほかのご飯にたっぷりのかつお節、そして中央に鎮座する本わさび。お醤油を垂らして一口……不思議なことに、わさびをがっつり食べても全然ツーンとこないんです。いいわさびって、こんなに美味しいの!?と感動しました。

海老団子のお吸い物で締める頃には、お腹はもうはち切れそう(笑)。

最後にデザートの甘い柿をいただき、大満足の夕食が終わりました。
あぁ美味しかった!ご馳走様でした。
さて、お腹も心も満たされた後は、夜の静かな宿でどう過ごそう……。そんな贅沢な悩みを抱えながら、お部屋へと戻ります。
つづく↓