制限時間4時間で巡る四万温泉観光。
今回は積善館から奥四万湖を目指し、途中で国指定重要文化財「日向見薬師堂」へ寄り道します。
四万温泉の歴史と癒しを感じる、小さな大回りの旅のはじまりです。
積善館から薬師堂までは、まっすぐ歩けば徒歩30分ほど。今回は滝を見たり写真を撮ったりしながら歩いたので、実際はもう少しかかりましたが、道中の景色がきれいであっという間でした。
分岐点で迷う|右は奥四万湖、左は「重要文化財」への道
積善館から奥四万湖を目指し、途中寄り道をした大泉の滝から歩くこと5分。分岐点にやってきました。

右に行くか、左に行くか…。
目的地・奥四万湖への最短ルートは右!でもこの看板に「重要文化財 」の文字を見ちゃったら、やっぱり気になりますよね?
時間があるのかないのか、寄り道しすぎな気もしますが、ただいま10時すぎ!
「なんとかなるでしょ!」ということで(笑)、左に進み、重要文化財「日向見薬師堂」を観光しながら大回りして奥四万湖を目指すことにしました。
国指定重要文化財「日向見薬師堂」へ

分岐点から5分ほど歩くと、「国宝 日向見薬師堂 参道」と刻まれた石碑が見えてきました。
かつては国宝、現在は国指定重要文化財
国宝!?と思いきや、かつては国宝に指定されていたそう。昭和25年(1950年)の文化財保護法改正により、現在は国指定重要文化財になっています。
日向見薬師堂は、四万温泉発祥の地・日向見地区にあり、「四万(よんまん)の病を治す」と言われてきた湯前薬師(ゆのまえやくし)として、多くの人々の信仰を集めてきました。
茅葺き屋根と木造の静寂に包まれて
アスファルトの味気ない参道を進むこと1分ーー

突如、趣ある木造の門が現れました。この門をくぐると、静かな参道が奥へと続き、薬師堂の歴史的な空気に包まれていきます。
少し進むと、茅葺き屋根の味わい深い建物が見えてきました。

「お籠堂(おこもりどう)」です。
昔、病気の治癒を願う人々(湯治客)が、薬師堂の本尊・薬師如来にお祈りをするために泊まり込み(お籠り)をしていた建物だそうです。

中央が通路のように抜けた珍しい構造で、こちらは中之条町の重要文化財に指定されています。
群馬最古の木造建築「日向見薬師堂」
お籠堂の通路を抜けるとーー
わあ!茅葺き屋根の迫力!!

昔話に出てくるような風情と、歴史の重みを感じさせる薬師堂が姿を現しました。
室町時代後期(1598年)に建立されたとされ、群馬県内最古の木造建築物。貴重な「唐様建築」の様式を今に伝える国の重要文化財です。
古くから病気平癒(特に四万の病)の願いが込められてきたこちらで、健康を祈願!
帰り際に振り返ると、こちら側から見たお籠堂もまた可愛らしい姿。

そして境内には、しゃもじがたくさん奉納されています。

しゃもじは「病気からの救い」と「食べる物に困らない」という願いが込められているそうです。
♨️ 四万温泉発祥の湯「御夢想の湯」に入る
薬師堂のすぐ隣には、無料で入れる足湯と共同浴場があります。
おすすめは、「お参り」→「御夢想の湯」→「足湯で休憩」という流れ。日向見地区の魅力をいちばん感じられます!

共同浴場「御夢想の湯」
木造の趣ある共同浴場で、四万温泉発祥の湯と伝えられる御神託の温泉です。
四万温泉の名は、この御夢想の湯にまつわる「四万(よんまん)の病を癒す夢のお告げ」からついたとも言われています。
営業時間:9:00〜15:00
泉質:pH8.7の弱アルカリ性・カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉
共同浴場として無料で利用できますが、運営は地元の方々の手で守られています。
ご入浴の際は、寸志箱へのご協力をお願いします。

いざ、四万温泉発祥の湯へ!

中は清潔で、脱衣所は簡易的な棚のみ。湯船はこぢんまりとしています。

100%源泉かけ流しを独泉! 熱めのお湯が気持ちいい!

少し浸かっただけで全身ぽかぽか。汗が止まらないお湯でした。
🦶 足湯で一息。癒しの時間

御夢想の湯や薬師堂の隣には、足湯もあります。
自然の景色を眺めながら、歩き疲れた足を癒すのにぴったり。
温泉に入る時間がない方も、足湯だけでもホッコリ温まれます。
日向見薬師堂で感じる「四万温泉の原点」
日向見薬師堂と御夢想の湯は、積善館からは徒歩約30分。
湯治の歴史に思いを馳せながら、四万の湯を堪能する最高の寄り道コースでした。
歴史をたどる寄り道のあとは、いよいよ四万ブルーの絶景・奥四万湖へ向かいます!
▶次回:「奥四万湖の絶景と四万ブルー」へつづく↓