四万温泉の老舗旅館「積善館」にアーリーチェックイン。
まずは名湯で、心も体もふわっとほどけるひととき。
ひと通りお風呂を楽しんだあと、いつもならそのままお部屋でのんびり…のはずが、今日はなぜか体が軽い。
四万の湯って、ほんとに“活力”をくれるんですね。せっかくだし、少し観光してみようかな。
時計を見ると15:00。
四万温泉といえば、透明度の高い四万川の水が織りなす神秘の青――通称「四万ブルー」が有名です。
「せっかくだし、この美しい川を少しでも近くで見てみたい!」と思い立ちました。
向かったのは、温泉街の入口にある、群馬県の天然記念物「四万の甌穴(おうけつ)群」。
ちょうど5分後に四万温泉バス停発のバスがある!ダッシュで乗り込み、約8分で「四万甌穴前バス停」に到着。バス停から徒歩1分で、もう目の前に四万川が広がります。
🌀 数万年かけてできた自然のアート「甌穴」

「甌穴(おうけつ)」とは、川の流れで岩が削られてできた円形のくぼみのこと。
小石が渦を巻くように回転し、何万年もかけて岩盤を磨き上げる――そんな気の遠くなる時間の中で生まれた自然の造形美です。

四万の甌穴群には、直径3メートル・深さ4メートルにもなるものもあるそう!
まさに大自然がつくりあげた彫刻。…なのですが、いまはちょっと特別な状況。
上流の工事の影響で川の水量が増え、本来の甌穴は水面下に隠れてしまっているんです。
🔹 今だけの絶景!増水が生み出す“生きてる四万川”

「見えないなら意味ないかな…?」と思うかもしれませんが、それが意外と違うんです!
増水した四万川は、ものすごくパワフル。
岩肌を叩く水の音、流れの速さ、空気のひんやり感――どれもが迫力満点。
甌穴こそ隠れていましたが、“今しか見られない、動の四万ブルー”に出会えました。
見上げると、しぶきに光が反射してキラキラ。思わず深呼吸したくなるような清々しさ。
まさに、自然が生きてる!って感じです。
💙 変わらない「四万ブルー」の美しさ

水量が増しても、やっぱり四万川の透明感は健在。
光の角度によって青が深くなったり、エメラルドに変わったり――まるで絵の具を溶かしたような美しさ。
静と動が混ざり合う「今の四万ブルー」は、まさに一期一会。
自然が描く水のアートに、心がすっと整いました。
🚶♀️ 散策のヒント
- アクセス: 積善館からバスまたは車で約10分。バス停から徒歩1分。
- 安全第一: 水量が多い時期は、一部立ち入り禁止エリアがあります。ロープや看板に従って、安全な範囲で楽しみましょう。

- 見どころ期間: 上流の工事による増水は、2025年度末ごろまで続く予定です。
本来の甌穴が見られなくても、いまだけの“迫力ある四万ブルー”は必見。
積善館で癒やされたあとは、四万の自然の力強さにふれてみるのもおすすめです。
では、甌穴近くのお土産屋さんをチラ見しつつ宿に帰りましょう。

15:00に宿を出て、15:45には宿に戻るあっという間のお散歩。
四万の自然にパワーをもらって、次は館内探検へ――
「積善館スタンプラリーツアー」に続きます♨️
つづく↓