【四万温泉 積善館本館】アーリーチェックインで、あの“赤い橋の世界”へ
「四万温泉 積善館 本館」に到着!
通常チェックインは15:00ですが、今回はアーリーチェックインプランを利用して、13時過ぎに宿入りしました。

これこそ、ずっと見たかった景色! 朱色の橋(慶雲橋)と歴史を刻んだ木造建築――まるで映画『千と千尋の神隠し』の世界そのもの。 橋の上にカオナシが立っていそうな、どこか懐かしくて幻想的な雰囲気に、シャッターを切る手が止まりません。

川のせせらぎが心地よく響きます。 橋の先、右側に見えるのが積善館を代表する湯殿「元禄の湯」です。

この建物は昭和5年(1930年)に建てられたもの。 1階の浴場は鉄筋コンクリート造、その上に木造2階建ての客室をのせるという当時としては画期的な構造です。 和風の本館とはまた異なる、大正ロマン漂う洋風建築。 この中の名湯「元禄の湯」については、後日の記事でたっぷりご紹介しますね。

正面に見えるのが、本館の玄関です。
元禄4年(1691年)創業。 江戸時代の湯治宿の形式を今に伝える木造建築で、現存する中では日本最古の木造湯宿建築。 群馬県の重要文化財にも指定されています。

玄関をくぐると、驚いたのが“靴を脱がない”こと。 この風格のある和風建築で土足OKとは、ちょっと意外でした。 館内は和室を除き、ほとんどが土足での移動になります。自分で靴を管理できるので何かと楽ちん。

玄関正面には、フロント(番頭部屋)があり、ここでチェックインします。

写真は夜に撮影したものですが、昼間はスタッフさんが常駐していますのでご安心を。 部屋や食事会場の案内を受けたら、左手にある浴衣コーナーから自分サイズを選び、自分で部屋に向かいます。
今回の宿泊は「壱番館」。 “本館予約”といっても、ひとり泊だと実はこの壱番館が割り当てられることが多いんです。
本館に隣接する壱番館は、1979年に建てられた比較的新しい建物。とはいえ、私が生まれる前からある築40年以上の建物で、ほどよく時代を感じる落ち着いた雰囲気です。鉄筋コンクリート造のため遮音性も高く、静かに過ごせます。 さらに「元禄の湯」に一番近く、部屋からお風呂まで徒歩20秒!利便性も高く、長期滞在の湯治客にも人気の棟です。
また、壱番館ならではの特徴が「床下を流れる温泉による天然床暖房」。 冬は足元からぽかぽかと温まり、まさに“温泉宿のぬくもり”を体感できます。 真夏でも床は温かいですが、各部屋にはエアコン完備なので快適に過ごせます。
ちなみに、本館のひとり泊の場合はネット予約だと壱番館の一人部屋のみの受付です。 電話予約だと別パターンもあるかもしれませんが。
それでは、お部屋へ向かいましょう!
番頭部屋を背に左へ進むと、すぐ「元禄の湯」が見えてきます。早く入りたい…!

そのまま元禄の湯の横を真っ直ぐ進み、足湯と休憩スペースの前を通り抜けると――


到着! 本日のお部屋、壱番館102号室です。

次回はこのお部屋をじっくりご紹介します。 湯治客に愛される理由、体感してみましょう。
つづく↓